年賀状デザインコンテストの簡単な書き方。入賞のポイントやイラスト
年賀状のデザインはコンテストによって一般公募されます。
年賀状は明治20年頃に、現在のスタイルが確立されたのですが、その起源は平安時代にまで遡ると言われています。当時は、貴族などの身分の高い人が、挨拶に行けない遠方の方に手紙を送っていたそうです。これが年賀状の始まりとのことです。
それでは、年賀状のデザインを描く際のポイントをいくつか伝授していきます。
入賞のコツ・ポイント
年賀状のイラストはその年の干支が基本ですが、だからといってただ干支の絵を描けばいいとは限りません。
中には、作品に干支を入れずに文字だけで入賞する方たちも多くいます。
そのため、作品を作る際には、ストーリー性を持たせて審査員の方に納得して貰う必要があります。
ストーリーを作るコツとしては、本を読んで知識を増やすことが良いと思います。
個人的には、神話を学ぶと想像力が膨らむのではないかと考えています。
神話って聞くと、中二病みたいな感じがあるのは否めませんが…。
デザインの構成
連想ゲームをする
コンセプトを考える段階で行き詰まってしまった場合に、連想ゲームが有効です。
やり方は簡単で、白い紙の中に思いつくものを、ひたすら書き綴っていきます。
例えば、「年賀状と言えば」と自分に問いかけます。
そうすると、「お正月」、「初詣」、「和風」と言ったように様々なキーワードが閃きます。
出て来たキーワードを基に、作品のコンセプトを決めていくという方法です。
アクセントカラーを入れる
イラストの配色の中で最も目立つ色のことです。
アクセントカラーを使うことで全体を引き締め、見ている人の目を引くことが出来ます。
- 和
「配色」と「小物」の観点から『和』を表現する方法をお伝えしていきます。
- 配色
『和』を表す方法としては、二種類の方法があります。
一つ目は、低彩度や中彩度のくすんだ色を使って、日本人らしい色彩感覚を表現する方法です。
例えば、茶色や深緑がくすんだ色になります。
二つ目は、高彩度の配色を使って、高貴な身分の方が身に纏っていた着物の色、祭りや祝事をイメージさせる伝統的な表現方法です。
例えば、紫色や朱色が高貴な色になります。
また、日の丸のイメージから赤と白を基調とした配色も『和』と認識されます。
そう考えると巫女さんの服装は、しっくりきますね。
- 小物
日本には「着物」や「和傘」など『和』を表す独自の物が存在しています。
これらを取り入れることによって、より一層、絵に統一感が生まれるので小物で表現する
ともお勧めです。
- 文字
- 新年の挨拶
多くの方が、年賀状を書く際に「明けましておめでとう」の文字を入れると思います。
その際に、「新年、明けましておめでとう」と書かないように、注意して下さい。
理由は、「新年」と「明けましておめでとう」の二つが同じ意味を持ち、重複するからです。
もし、新年の挨拶を添えたい時は「謹賀新年」や「明けましておめでとう」が好ましいです。
- 視線誘導
イラストだけじゃなく、新年の挨拶も見てほしい場合の、二つのポイントお伝えします。
まずは、先ほどのアクセントカラーを使う方法です。
例えば、白と赤を基調としたイラストだった時に、青や緑の反対色で表現する方法です。次に、文字を大きく書いて、彩度の高い暖色で表現する方法です。
理由は、暖色は進出色に分類されるからです。
進出色とはその名の通り、目の錯覚で文字などが手前に飛び出す効果がある色です。
この表現方法は、多くの企業で取り入れられています。
是非、皆さんも上記の方法を活用して視線誘導を試みて下さい。
簡単なイラストの書き方
今回は、動物の描き方について説明していこうと思います。
- 棒線で骨格を作る
動物の骨格を描いて、大まかなシルエットを作ります。
動物はシルエットが重要になるので、動物の骨格にあった棒線を描いてください。
- 丸みを付け加えて、アタリを描く
先ほどの、骨格の線に丸みを追加して、筋肉を表現します。
この時の注意点は、動物の曲線をしっかりと理解して、膨らみを正確に出すことです。
- 細部を描き込む
アタリを基に、目や毛の質感を描き込みます。
動物によって構造が異なりますので、図鑑や写真などを参考にして下さい。
その際には、動物の特性を理解したうえでリアルな表現を心掛けて、イラストを描くようにして下さい。
また写真を参考にする際にも、様々な角度の写真を準備することがポイントです。
角度が違えば、筋肉の付き方や可動域が分かるからです。
【重要】
動物の練習方法は模写がベストです。模写を繰り返すことで体の構造、質感が理解できます。
模写をする際の注意点は、考えて描くことです。
あらかじめ、課題を決めておくことによって、発見や悪い点が見つかります。
逆に、何も考えずに描いた場合、自分の身にならず、無意味な練習になってしまいます。
模写をする時は、必ず課題を決めて取り組みましょう。
【年賀状デザインの書き方】まとめ
今では、新年の挨拶をメールやLINEで済ますという方は多いのではないでしょうか。
確かに、LINEなら手間が省けて楽かもしれません。ですが、手書きの年賀状の方には、温かみがあり、相手に喜ばれます。
年賀状の描き方のポイントをお伝えしてきましたが、一番大事なことは気持ちを込めて描くことです。
まずは、技法に拘るよりも気持ちを込めて描きましょう。
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